Model GMR シリーズ
耐環境型セミアブソリュートリニアエンコーダ
<特長>
耐熱120℃で、ロバストな高分解能のリニアエンコーダです。
各スリーブペア(51.2mmピッチ または 25.6mmピッチ)による変位信号をアブソリュートにて計測、それおを超えた場合はピッチ数をインクリメント計数し、両者のデータを統合させ24ビットの変位計測を行うセミアブソリュート型リニアエンコーダです。
●センサ内部に電子部品が使用されていないため、非常に優れた耐環境性を有します。
●油圧シリンダーに組み込め、製鉄所等の設備機械にご利用頂けます。用途に合わせ3種類をシリーズ化しました。またケーブルコンジット取付型も用意しました。
●デジタル出力の他に、アナログ出力、パルス出力、SSI出力に対応可能。MELSEC-Qビルドインユニットも用意しています。
<シリーズ>
<動作原理>
上図はGMRセンサの基本原理図です。T1、T2の2組のコイルで構成されており、各コイルの1次側を90°の位相差を持った信号で励磁します。各コイルの2次コイルは直列に接続します。コイルの周囲を2種類の材質の異なる金属リングを交互に配置したスリーブが移動します。このスリーブによりコイルの磁気抵抗をが変化し、2次側に信号が発生します。各コイルの2次側には励磁信号がスリーブ位置の関数で変調された信号が生じます。T1とT2に生じる信号の位相差90°になるように、T1とT2の間隔をピッチの(n+1/4)倍にします。2次コイル同士を直列接続することで2組のコイルの信号が合成され、下式で示すように、スリーブの位置に比例して位相が変化する信号になります。ここでθはピッチ内の変位量です。
A・sinωt・cosθ ± A・cosωt・sinθ = B・sin(ωt±θ)
前項がT1の信号、後項がT2の信号で、加法定理により変換すると右辺の信号になります。この式は、振幅が一定で位相差θが変化することを示しています。励磁信号に対する位相差を、デジタル処理により変換して出力します。
アンケート